中学生のご案内
〇 授業の形態について
[ 通常授業 ]
生徒との質疑応答を通して、新出単元の理解と定着を図ります。「なぜそうなるのか」を理解し、「大事なポイント」を覚えさせ、「問題の意味・意図」を考えさせたうえで、反復練習をします。
授業の初めに前回内容の確認テスト、宿題のチェックを行います。単に宿題をしていればOKなのではなく、必ず「できる」ようになっているかを確認テストでチェックします。理解不足の点はその場で補い、場合によっては長時間居残りをさせて万全にしてから次に進みます。
集団・個別の形式にかかわらず、講師が生徒一人一人の理解度・定着度を把握したうえで、指導していきます。こちらの作成したカリキュラムに沿って進めますので、目標の箇所までできていない生徒は残ってでも終わらせます。時間が来たら帰れるわけではありません。
どうしても終わらない生徒は、別の日に補習を入れます。これは原則無料で行います。必ず来るようにしてください。
[ テスト対策授業 ]
定期テスト期間の2週間は、通常授業をストップして、テスト対策授業に切り替えます。テストが終わるまで毎日(ふだん塾に来ない曜日や日曜日も)塾に来て、目一杯、勉強してもらいます。
各中学の5教科のテスト範囲を、教科書や対策プリントを使って、徹底的に演習します。テスト前は平日は原則19:00からですが、土曜・日曜・祝日及びテスト期間中は、都合が悪くなければ昼頃から始める場合もあります。
この対策授業によって、長時間集中して勉強し、目標を立ててそれに向かって努力し、良い結果を出すことが、大きな自信となって次につながります。
テスト対策プリント等はこちらが用意したものをこなします。学校の提出物や課題を授業中やることはありません(時間が余りそうなときは自習の日を設ける場合もあります)。テスト対策期間中は宿題や確認テストはありませんので、学校の課題は自宅でやるのが原則です。ただし、質問等はいくらでも受け付けています。
必ず全部やりきって、しっかり頭の中に入れて、万全にしてからテストにのぞみましょう。「アレが苦手、コレが苦手…」などと言うのは、全部やり切ったうえで言ってください。
追加料金はありません。
ただし、普段からやる気がない、欠席が多い、イヤイヤ来ている、通常授業の確認テストもほぼ毎回壊滅状態で対策授業をやる意味がないうえに、他の生徒の迷惑になる…、などと塾長が判断した場合は、その生徒の参加は認めません。
[ 補習授業 ]
通常授業において、基礎定着に時間がかかり、進度に支障をきたす場合は、補習授業を設定し、所定の単元まで進むようにします。
個別形式であっても、完全に生徒のペースに合わせるのではなく、あくまでも高校入試を見据えたカリキュラムでこなしていきます。
頑張っている生徒には、追加料金はありません。
[ 追加授業(途中入塾の生徒) ]
途中入塾の生徒などで、通常授業とは別に追加の必要がある場合は、日時を設定したうえで受講していただきます。回数によっては追加料金をいただく場合もありますが、やる気があると感じられる生徒は原則無料にしています。
[ 振替授業 ]
やむをえない理由で欠席した場合は、振替授業を受けてください。原則無料です。ただし、希望通りの日時に授業を設定できるとは限りませんので、できるだけ塾側の提示した日時に来るようにしてください。
振替授業は、他の曜日のどこかのコマに入れざるをえません。その場合、そのコマで通常授業を受けている他の生徒の迷惑にもなりかねません。かといって欠席分の振替授業を受けていないと、次の通常授業をスムーズに進められず、遅れが生じ、こちらが困ります。
欠席はできるだけ少なくしてください。多い場合には有料とせざるをえません。
[ 春期・夏期・冬期の授業 ]
通常授業を前へ進めます。期間限定の講習会ではありません。
1・2年生は通常授業の数学・英語を前に進めます。授業時間は各自の都合の良い日時を所定の回数だけ選んでもらって受けることができます。この期間中は個別形式の授業になります。
3年生の夏期・冬期は塾側で授業時間を設定します(ただし、相談には応じます)。5教科の通常授業を前へ進めていきます。
[ 演習授業 ]
テスト形式で演習し、採点・解説を行います。1・2年生は数か月に一度、実力テストを行い、テスト問題の直し・解説をします。中3生は夏以降は公開模試を受けますが、模試の問題の演習を通常授業の中で数回行います。学校の10月の実力テストの前には、5教科の実力テスト対策授業も行います。
中3の3学期からは、ほぼすべて過去問演習の授業になります。
〇 教科別 授業の進め方
[ 英語 ]
英語は近年、小学校での英語授業が必須となった結果、以前よりもかえって混乱している印象を受けます。当塾では、以前と同じく、中1から新たに英語を始めるというつもりで最初から教えています。小学校での英語の得意不得意は関係ありません。吉本塾では、ほぼすべての生徒が英語を得意教科にしています。
文法内容は短文の英作を中心に書いて練習します。空欄補充の問題や選択肢形式の問題であっても、一文単位でノートに英文を書き、文の構造を理解し、基礎単語を覚えて、英作できるようにしていきます。英文を書く量は他のどの塾よりも多いだろうと思います。
確認テストはすべて英作で行います。文法内容がきちんと理解できていないと、決してできません。また、理解しているつもりでも、反復練習しないかぎりできません。特に中1の複数形・代名詞の格・一般動詞の3人称単数などは、ミスなく書けるように徹底的に反復練習をします。中2・中3は品詞ごとの使い方や文型・構文を意識して英文を書けるようにしていきます。
リスニングは教材付属のものを用いますが、1年から3年まで単元ごとに必ず行います。テキストの文はすべて音読・発音します。正しく発音できないと単語のスペルも覚えられません。
定期テスト前は、テスト範囲の教科書本文をすべて書いて覚えます。はじめは苦労するかもしれませんが、慣れると面白いようにすらすらと覚えています。
3年生は塾テキスト以外に受験用単語集を用いて覚えていきます。
会話文や長文読解は、はじめはゆっくりと、慣れてきたらスピーディーに読む練習をします。中3は長文問題集も用いて読解問題の量をこなしていきます。
入試ではリスニング約10分24点、読解など約40分76点、正確に聞き取り判断する能力と、問題文をスピーディーに読みとり答える能力が必要です。当塾では3年から文法とは別に英語読解の授業を設け、早い段階から入試を見据えた練習をしていきます。
[ 数学 ]
数学は、中学入学の時にすでに、小学校時代の算数の理解度によって実力の差が大きくついています。当塾では、小学校の算数内容も含めて、計算の仕方やものの考え方を教えていきます。結果として、算数・数学が苦手だった生徒も定期テストでは確実に得点でき、入試にも対応できるようになっています。
式の変形や方程式は、量をこなして速くかつ正確にできるまで徹底的に反復練習します。ミスを極力減らせるような計算方法・式変形の仕方も教えます。間違いはイジーミスも含めてすべて直させます。符号(+-)の扱い・( )の使い方などは厳しくチェックします。
文章題は、問題の意味を一緒に考え、なぜそういう式が立てられるのかを理解させます。苦手な生徒には、この中で割合や道のり・速さ・時間の関係などを、1から教え直します。そのうえで、自分で問題文を読み取り、立式できるまで練習していきます。
関数は、グラフの意味・特徴を理解させたうえで、必要に応じてすぐに描ける、読める、うまく利用できるように反復練習をします。そして、文章題や図形との融合問題に対して、どのように生かしていくかを考えて応用問題にあたっていきます。
図形の証明は、初歩的な答案の書き方から身につけ、種々の別解まで示します。「なぜそうなるのか」を徹底的に考え、記号による選択肢や語句補充の形ではなく、全部自力で論理的で簡潔な答案をまとめる練習をします。
定期テスト前は、教科書準拠のワークを簡単な基本問題からやや発展レベルまで、全問解いてもらいます。通常授業をしっかり受けている生徒は、スラスラできています。
入試で上位校を目指す生徒は、基礎は盤石にしたうえで、難易度の高い問題にも対応できるような思考力・読解力・応用力・計算力・粘り強さ・スピードが求められます。当塾では、普段の勉強を小手先の解法テクニックや丸覚えで乗り切るのではなく、確実な思考力に裏打ちされた実力を養っていきます。
数学は、得意不得意にかかわらず、真剣に向き合えば必ず面白くなってくる教科です。苦手な人には(最初は)苦痛に感じられるかもしれませんが、それでも、ある程度の量をこなすうちに論理の筋道がパッと見えてくると、不思議なほど抵抗はなくなります。数学を得意にするのはもちろんですが、まずは数学の面白さを生徒たちが感じられるようになればいいな、と思いながら指導しています。
[ 国語 ]
入試の論説文は、近年よく出題されているテーマから厳選した文章を使って、簡潔に骨組みを理解して、筆者の主張を読み取る練習をします。具体例・対比・比喩…などを踏まえながら、論説文の構造を解きほぐして解説しています。テスト演習では、選択肢の吟味の仕方など、やや細かいところまで、一つ一つの言葉を疎かにせず考え抜くように指導しています。
物語文は、中学生にとって身近で入りやすい文章がほとんどです。場面の展開に沿って、心情や情景描写を追い、表現技法を説明します。また、選択肢の吟味・分析の方法まで、細かく解説していきます。
古文漢文は高校入試に必要な範囲内で、効率よく教えます。国文法は中3で初歩から教え直します。また、漢字・語句の小テストを毎週実施して、語彙力の強化を図ります。
国語は、絶対理解してやるぞ!という心意気が何より重要な教科だと私は思っています。受け身の「やらされ」の勉強しかできない生徒は、そこから鍛え直します。
[ 理科・社会 ]
理科・社会は、各学年の単元からほぼ均等に出題されます。2年3学期からの履修になりますが、約1年で3年分の単元を勉強します。やればやるほど確実に成績が上がる教科です。
暗記事項を疎かにはしません。たとえ丸暗記であっても(←丸暗記は弊害もあるが)、いったん頭に入れる努力をします。慣れてくれば、丸暗記などしなくても頭に入れられるポイントの捉え方が身についていくでしょう。しかし、最低限の暗記事項は徹底的に頭に入れて、すぐに頭の引き出しから取り出せるように、各単元チェックしています(←ただし、暗記だけでは決して入試には対応できない)。
理科は実験の意図、実験結果の意味、考え方をしっかり理解することが大事です。社会は、資料の読み取りはもちろんですが、出されている資料の示すそもそもの意味、意図を理解したうえで、迅速に問題に対処するよう練習します。理科・社会は、身の回りや広い世界への興味・関心が土台になります。生徒の世界へのものの見方や興味・関心の幅が広げられるような授業を心がけているつもりです。